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第20回全日本女子インカレ展望と解説 by 外道無量院



今春、一時はメインスポンサーの辞退も伝えられた今年で「20回目」を迎える全日本女子インカレであったが、執行部の懸命の努力により、無事に昨年までと同様に「日建・レンタコムカッップ」の冠大会として実施される事になった。


素直に嬉しい限りである。

この大会の優勝者に贈られる「ダイヤモンドのペンダント」は、既に、「学生女王」のシンボルでもある。今後とも、変らずにこの大会が続く限りをサポートして頂けたら幸いである。


それでは、「学生女子日本一」を目指す各校・選手を紹介しながら、クラス別と総合の展望と解説をしよう。



470級


昨年のチャンピオン、徳重エリカ(4年・錦港湾)/安田真世(4年・博多女子)組(日本経済大)の徳重は、5~6名がしのぎを削る部内での激しい正規チームのレギュラー・スキッパー争いでも、その椅子を確保しつつある実力派。男子クルーと組んで出場したユニバーシアードで銅メダルを獲得し、サバイバルな状況下で3レースのみ実施された全日本個選でも男子に混じって5位(女子スキッパー1位)と健闘するなど、2連覇に向けて万全の構え。もう1艇の波多江慶江(3年・福岡第一)/畑山絵里(1年・星林)組を含め、「個選」に続き、ここでも日経大勢の1、2まで狙う構えか?

470級の2連覇は、3~4回大会の山下美香(法政大学)、10~11回大会の近藤愛(日本大学・9回大会はスナイプ級で優勝)、そして、14~15回大会の岩崎めぐみ(第一経済大学・現日本経済大)と過去19回の歴史の中で3度ある。

「史上4人目」として歴史に名を刻むか?


チームバランスや「1・2狙い」で、スキッパー/クルーの入れ替えがあるかも知れないが、徳重組を本命に指名させて頂く。


九州勢では、他にも鹿屋体の杉浦友絵(4年・碧南)/堤優華(3年・青森工)も有力候補だ。部員不足で、男子を含む正規チームでは「スナイプ・片クラス」状態が続く為、また、九州水域ではこの女子イン予選も無い為に、「表舞台」への登場こそ少ないが、かなりの実力あるコンビと見る。強風ともなれば、全日本個選であっといわせた「九州旋風」がここでも吹き荒れることになるか?


男女問わずに強力な日経大勢に対抗出来る勢力として期待していた関西大勢のエントリーがキャンセルとなった事は誠に残念だが、そのライバル校・関西学院大からは、こちらも正規チームのレギュラーを確保しつつある松下結(3年・長崎工)が、後輩の中川千晶(2年・長崎工)をクルーに出場。関西女子インカレでは、後藤沙季(関大4年・別府青山)との優勝争いに僅差で敗れはしたが、大学は異なるが同じ水域の代表として、本大会に出場が叶わなくなった彼女達の分まで頑張って欲しいものである。他の関西勢も、甲南大の神木欄(2年・芦屋)/上亜沙子(3年・親和女子)組や近畿大からの2艇・竹本安希(4年・星林)/上村理紗(1年)組、玉井翠(4年・芦屋)/原風歌(1年)組などの正規チームでのエース格が揃う。


昨年、出場が叶わなかった立命館大が2年ぶりに姿を見せてくる。この女子インでは、「看板勢力」であった時代も長く、昨年不出場の鬱憤を晴らして欲しいものだ。なかでも松永貴美(4年・海津明誠)/吉岡美帆(3年・芦屋)組として出てくれば優勝争いに加わることもありそう。ただ、吉岡はクルーではなくスキッパーとして出てくるかもしれない。その場合、松永にとってはクルーが下級生となり不安か?同志社からも、昨年来正規チームでレギュラースキッパーを張る豊田華世(2年・別府青山)/池田理恵(2年・同志社香里)組が出場してくる。女子同士での戦いなら、意地でも大きくは負けられまい。


関東勢では、早稲田大の山口祥世(2年・長崎工)/谷口柚香(2年・長崎工)組が筆頭格。関東女子インカレを危なげなく2連覇し、今や、山口祥は全日本インカレで「総合4連覇」を目指す正規チームでも堂々たるレギュラー格である。高校時代は、このコンビでインターハイ優勝も成し遂げており、得意の軽風条件が多ければ九州勢・関西勢を蹴散らして優勝まで狙えるか?


その他の関東勢では、期待したい法政大の堤ひなた(3年・福岡第一)や、明治大の成田有紗(2年・捜真女子)の両名に残念ながら大学入学以降の成長が全く感じられない。それならば、日大のベテランクルー・高木優子(4年・碧南)がリードする新人の持田由美子(1年・磯辺)の持田/高木組や、明海大の波田地由佳(2年・碧南)/又村彩(2年・大湊)などの新興勢力に期待か?



まとめ


徳重艇の2連覇を阻止する勢力の出現はあるか?



◎・・・・・・・・・徳重/安田組(日本経済大)
〇・・・・・・・・・山口祥/谷口組(早稲田大)
▲・・・・・・・・・松下/中川組(関西学院大)
△・・・・・・・・・杉浦/堤組(鹿屋体大)
△・・・・・・・・・波多江/畑山組(日本経済大)
△・・・・・・・・・松永/吉岡組(立命館大)
△・・・・・・・・・神木/上組(甲南大)
△・・・・・・・・・竹本/上村組(近畿大)
△・・・・・・・・・玉井/原組(近畿大)
△・・・・・・・・・持田/高木組(日本大)
△・・・・・・・・・豊田/池田組(同志社大)
△・・・・・・・・・波田地/又村組(明海大)






スナイプ級


正規チームでもエース級の活躍を続けた昨年の1~5位までのスキッパーが揃って卒業。「目の上のタンコブ」世代が居なく無くなって、フレッシュな新興勢力間でのタイトル争いとなる。


関東女子インを制し、関東個選でも男子勢を蹴散らして「準優勝」に輝いた稲垣奈美(4年・海津明誠)/古屋佳帆(1年・吉田)組(日本大)。稲垣は、インターハイチャンプの経歴も持つ逸材。このクラスでは、内外ともに昨年までは1つ上の層が厚く、タイトル奪取には最後のチャンスとなったが、是非とも手にして卒業したい所だろう。


また、このところ男女/個人/団体を問わず、「日本一」のタイトルから遠ざかっている名門・日大ヨット部としても、ここはまず一つを取り戻すチャンス到来だ。今年の「本命」に指名。


昨年は出場叶わずに涙を飲んだ立命館大の中武唯(4年・博多女子)。実は他大会との併催で出場艇も少なく、目立たないタイトルではあるが、昨年の部活動自粛直前時期に木内蓉子(当時・早稲田大)を破って「全日本女子スナイプ」の女王に輝いている。こちらも、自分自身が最終学年であるが、また同時に、470級で出場する日経大・安田真世と同様に廃部となった母校・博多女子高ヨット部の大学現役最後の世代としてもタイトルが欲しいところ。情報が無いだけにクルーは推測となるが、麻田実夢(1年・芦屋)あたりを起用してくるか?


今年の全日本個選優勝で一躍注目が集まる鹿屋体育大からは、1年生から正規チームでレギュラーを張る岡良江(4年・啓明学院)が、薄田成美(2年・高志)と組んで虎視眈眈とタイトル奪取を狙って登場してくる。卒業した昨年の1~5位スキッパーの次、昨年6位の岡としては、タイトル奪取は、言わば、「自分の番」でもある。本命に推した稲垣同様に最後のチャンス。お互いに燃えるモノもあるだろう。

フレッシュな新興勢力の代表としては、早稲田大の山口優(1年・唐津西)/塩出真依子(4年・宝塚北)が筆頭か。山口優は新人ながら正規チームでのレギュラー争いでも椅子を確保しつつある。そうなると全日本インカレではクラス3連覇、総合4連覇のキーポイントともなりそうで、ここはタイトル争いとは別の意味でもその走りには注目したいところだ。


他、中央大の久保彩夏(4年・平塚農)/本谷友香利(1年・羽咋工)組、明治大の山口紗生(3年・磯辺)/船橋咲子(1年・国立)、明海大の川戸志織(2年・碧南)/有銘一子(2年・沖縄尚学)・田上歩(2年・東海大二)あたりまでは入賞圏に手が届く可能性を有する。


関西学院大の若林沙優実(4年・星林)は、昨年の夏まではスナイプに乗っていたが、昨年の女子インカレ・「総合優勝」狙いのチーム事情で夏合宿から470にコンバートされ、見事、1ヶ月の特訓で目論みどうりにその「総合初優勝」に貢献した。以後も470に乗り続け、今では正規470チームで松下とのレギュラー争いまでする腕前になった。今年の全日本個選にも470で出場し、サバイバルな全3レースとも完走し、15位(女子スキッパー2位)と健闘した。今年は「総合2連覇」が掛かるチーム事情からか、この女子インカレには再びスナイプに乗っての登場だ。昨年のチャンピオン・クルー・山本千紗(3年・追手門学院)と組み、1年ぶりのスナイプ対策も万全か?ヨット競技では耳慣れない言葉ではあるが、「ユーティリティー・プレイヤー」という表現を許されれば、彼女を置いて他に居まい。


関西学院大からはもう1艇、樫原梨乃(2年・啓明学院)/末繁まゆ(2年・別府青山)組も出場。女子としては重量級なので、吹けば軽量の若林艇に代わっての上位進出もありそうだ。


その関西水域でチャンピオンとなったのは、甲南大の善本万理子(3年・高松商)/梅田茜(3年・親和女子)組だ。7月上旬に開催されたその大会には、関西大勢も参加したし、そこでの「優勝」は素直に評価したい。2年ぶりに全日本インカレ出場を決めた正規チームでも今や、「エース」格である。全国の舞台でどこまで通用するか、その走りが楽しみなペアだ。


また、このところスナイプ級男子では健闘が目立つ国公立勢(一般)。「女子でも」、という事で、東京海洋大の船原桃子(3年)/古川あずみ(3年))組と横浜国大の大藪美沙(4年・岐阜)/渡辺紀絵(2年・滝)組の健闘にも期待したい。



まとめ


目の上のタンコブ世代が卒業で抜け、新勢力間での混戦。



◎・・・・・・・・稲垣/古屋組(日本大)
〇・・・・・・・・中武/麻田組(立命館大)
▲・・・・・・・・岡/薄田組(鹿屋体大)
△・・・・・・・・善本/梅田組(甲南大)
△・・・・・・・・若林/山本組(関西学院大)
△・・・・・・・・山口優/塩出組(早稲田大)
△・・・・・・・・久保/本谷組(中央大)
△・・・・・・・・山口紗/船橋組(明治大)
△・・・・・・・・樫原/末繁組(関西学院大)
△・・・・・・・・川戸/有銘・田上組(明海大)
△・・・・・・・・船原/古川組(東京海洋大)
△・・・・・・・・大藪/渡辺組(横浜国大)






総合


昨年優勝の関西学院大と一昨年優勝の早稲田大が、それぞれに「エース」が卒業で抜けても優勝争いの主役の座を守れるか?

あるいは、その前に「女子インの看板」だった、立命館大、日本大、そして鹿屋体大の巻き返しが成るか?


いずれにしても、その「5強」の争いとなりそうだ。

遠路を考慮して早めに現地入りし、20日には葉山での練習を開始して本番までに万全を期す鹿屋体大に比べて、如何に「楽勝」だったとはいえ、前週に3日間の関西インカレを戦った直後に長距離移動を挟んでの直前の現地入りとなる関西学院大は、コンディショニングの観点から少し評価を割り引いた。

ちなみに、第6回大会から出来た「総合優勝」の部での連覇は、7~8回大会の立命館大、9~10回大会の日本大、13~14回大会の法政大(14回大会は立命館大と2校優勝)と過去3度ある。

関西学院大が今年に連覇達成となれば史上4校目。




◎・・・・・・・鹿屋体大
〇・・・・・・・早稲田大
▲・・・・・・・関西学院大
△・・・・・・・日本大
△・・・・・・・立命館大



以上、参加各大学の幸運と健闘を祈る。


合掌


外道無量院
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