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2010年関東&関西インカレ展望と解説 by 外道無量院

10月30日から蒲郡・海陽YHをベースに開催される今年度の学生ヨットの総決算、第75回全日本学生ヨット選手権。いわゆる全日本インカレの開催までいよいよ1ヶ月を切った。各水域の代表はほぼ出揃ったが、最大勢力の関東水域(7校枠)と、出場校は関東より少ないながらも、1チームあたりの部員数は最大規模の関西水域(3校枠)で、10月9~11日、水域大会(関東は決勝)が行われ、各クラス24チーム全ての代表チームが出揃う。

現在までに決定している代表は、以下の通り。

・北海道水域:470級・小樽商科大
  (1)    スナイプ級・小樽商科大
・東北水域 :470級・東北大
  (1)    スナイプ級・東北大
・中部水域 :470級・愛知大、静岡大、愛知学院大
(2+開催枠1)スナイプ級・名古屋工業大、名古屋大、三重大
・近畿北陸水域:470級・同志社大、金沢大、龍谷大
  (3)     スナイプ級:同志社大、金沢大、京都産業大
・中国水域:470級・鳥取大、岡山大
  (2)  スナイプ級・岡山大、鳥取大
・四国水域:470級・徳島大
  (1)  スナイプ級・徳島大
・九州水域:470級・日本経済大、福岡大、九州大
  (3)  スナイプ級・鹿屋体大、九州大、福岡大

それでは、全日本インカレの優勝争いをうらなうのに最も重要と思われる関東水域と関西水域の有力校の戦力を解説しながら、両水域インカレの展望を行ってみる。

                                      
関東水域(全日本枠7)

470級

春の関東インカレを制し、全日本個選でも創部史上初めての優勝艇を輩出した慶應義塾が半歩リード。クルーを含めて昨年のメンバーがそっくりと残っているのが強みで、特にエース河合/小川組は、今年度の個選チャンプ艇。一歩けた存在で、信頼のおけるポイントゲッターだ。個選では不調だったものの、2番艇・秋山/渡部組が復調してくれば、3番艇の飯野/中澤組が昨年に比して格段に成長しているので、チームとしてより安定するだろう。中澤のクルーワークは、関東随一なので、注目して欲しい。

これに差が無く僅差で迫るのがライバルの早稲田。エース艇の比較ではやや慶應に見劣るものの、2番艇の市川/大矢組、3番艇の西村/今井組は全くの互角。現実に、六大学戦では、僅か1点差ながらも慶應を抑えてクラス優勝した。スキッパー陣は昨年から1名しか抜けていないのだが、「全日本総合2連覇」チームに敬意をはらって厳しい見方をすれば、エース・クルー今井を除く残り2艇のクルーが昨年比でやや戦力ダウンか。

3~5位争いを展開しそうなのは、日大、中央大、法政大の3チーム。

日大はエース不在ながらも、3艇とも同じ程度の力を持ち、このグループではクルーの技量を含めての安定感で一歩リードの感。一方、中央は川添、高木、法政は、牟田口、笹川と1、2番艇はソコソコの力を持って安定感もあるが、なんと言っても部員が少なく、クルーの技量とともに、「3番艇」、という共通した課題を抱える。しかし、3艇合計の得点は僅差になるだろう。

次のグループで残る6、7位を争うのは、立教、明海、横国、明治の4チームになりそうだ。

昨年、復活を果たした立教は、予選組ながら、トップ通過。エース艇・日隈/那須組が安定感を加え、2番艇の小宮/吉澤組も潜在能力はあるので、女子スキッパー・合満の3番艇を如何に走らせるかがカギになるだろう。堤テクニカル・アドバイザーに加え、最近は、レーザー、470、スナイプ、更に近年ではA級と、OPを除く国内主要クラスのタイトルを「総なめ」した甲斐幸までが加わった『超豪華版』の指導陣。この世代の異なる「2名の470級世界チャンプ」が指導しての「予選落ち」、はあり得ない?

対する明海も、大学・指導陣のサポート体制は万全で、今年は晴れてシード組としての登場。但し、メンバーがほとんど1~2年生と若いので「経験」が課題となろう。

エースで主将の坂上のスナイプへのコンバートで、シーズン当初から苦戦続きの明治は、1年生中心の若いスキッパー陣が夏の練習で何処まで進歩しているか?予選も5位通過と予想以上に苦しんだのが気がかり。

横国も経験者がいて、選手の力は私大勢に比べて遜色ないように見えるが、ハード面のハンディキャップをどう克服するか。


スナイプ級

昨年の「日本一」チーム・早稲田が、当然ながら最有力。春の関東インカレでは、何故か慶應に破れたものの、なんと言っても、全日本個選のチャンプ2名で、全日本インカレ・クラス優勝の古谷、木内、加藤がそっくりと残るスキッパー陣は健在。2艇はクルーが代わったが、3番艇の加藤/芝尾組のクルーが昨年の個選&インカレ・クラス優勝を経験している。3艇全艇に個選優勝経験者が乗る、という豪華メンバー。当然に全日本インカレでのクラス2連覇を狙うチームが、まさか関東では負けられまい。総合での優勝を確実にするため、ココでは「大差」をつけたいところだ。

ライバルの慶應は、小島、国見、佐藤洋というジュニア以来の経験者でスキッパー陣を揃え、怪我や謹慎明けから時間を置かない春シーズンに早稲田を破って驚かせてくれた。しかし、その後の各種関東水域でのレガッタ、定期戦、関東個選、そして全日本個選を見る限り、期待した程の伸びが感じられないのは気のせいか?この状況にシビレを切らしたのか、全個選終了後、佐竹美都子コーチが京都から駆けつけ、激をとばして指導したようだ。最近では逆に珍しい部類となった、両クラスのレギュラー12名全員を男子選手で固めるチームへの、「美人過ぎるコーチ」効果や如何に?

以上の、昨年来続く「早慶2強」の勢力図に、待ったをかける勢いで急速に力を付けているのが法政だ。

春はコンバート間もなく、冴えなかった森本/鈴木組が、スナイプにも慣れて、個選3位入賞を果たした。2番艇の野村/桜井組も6位入賞。さらに春は散々だった3番艇のスキッパーとして、新たに抜擢された太田(高松工芸)が、秋の6大学戦で突然にブレイク。早慶を破ってのクラス優勝の原動力となった。本番でもその走りが出来れば、「台風の目」的な存在になりそうだ。

5艇程が差の無いレギュラー争いを展開する日大は、誰が出来来てもソコソコには走るのだが、470同様にエース的存在が不在で、軸になる艇が無いのが悩み。レギュラー3艇を選ぶ渡辺監督も、最後まで頭を悩ませそうだ。しかし、総合点では、以上に名前を挙げたチームと大差はなく、上位校にアルファベットを叩く艇が出てくれば優勝まで狙える可能性はある。特に、全体的に他のチームに比べて、体格が良い選手が多いので、強風シリーズともなれば、一気に浮上もあるか。

春の関東インカレで僅差の3位と健闘した明治。個選へは2艇が権利を獲得したが、すべて辞退。関東に残って練習に徹した。主・副将の1、2番艇は安定した力を持っていそうなので、カギになるのは3番艇の2年・女子スキッパーの山口。ここは、彼女の出来次第か?中央は、エース艇の望月/杉浦組が全日本ジュニアで優勝し、西半球選手権に出場。23位と平凡な成績に終わったように見えるが、南北米大陸はスナイプの本場。レベルの高いレースでの経験を如何にチームにフィードバックして、さらに上位の争いにまで持っていけるか?

「最後の椅子」、7位争いは激戦になりそう。

横国は、エース艇・高曽/大藪組が、個選出場組。高曽は、逗子開成出身の経験者。2番艇・森/松永組も辞退ながらも権利獲得艇だ。3番艇の高橋の出来がカギを握りそうだ。予選で頻発したトラブルが無ければ、半歩リードか?シード組の明海は、微~軽風では上位校をも脅かすスピードがあるのだが、風が上がって波が出てきた時の課題を何処まで克服できているか、が全日本出場圏内進出へのカギだろう。予選トップ通過の成城も、1、2年と若い経験者2名のスキッパーを揃えて上位陣の一角を崩し、「全日本出場」を狙っている。さらに、この3チームに加え、スナイプでも復活を目指して、立教も新艇の投入など、OB会の力が入っている。

あっと驚く快走艇や、思わぬ不調艇、そして、アルファベットのあるなしが、明暗を分けそうだ。


結論

470級

1位 慶應義塾
2位 早稲田
3~5位 日大、法政、中央の争い
6~7位 立教、明海、横国、明治の争い

スナイプ級

1位 早稲田
2位 慶應義塾
3~6位 法政、日大、明治、中央の争い
7位 横国、明海、成城、さらに立教を加えた争い


総合

早稲田のスナイプでのリードに、慶應が470で何処まで迫れるか?
総合優勝争いの焦点は、その一点につきる。3~5位は両クラスで3位争いを展開しそうな日、法、中の争い。明治はスナイプは互角も、470がやや見劣り、その次のグループか?

1位 早稲田
2位 慶應義塾
3~5位 日大、法政、中央の争い
6~7位 横国、明治、立教、明海が横一線の争いか?


関西水域(全日本枠3)

470級

関西学院と関西大、ライバル同士の一騎打ち。今シーズンのここまでの対戦成績はやや関西学院優勢も、関大の「4番艇」だった大曲が、全日本個選で準優勝し、後藤と合わせて、女子パワーが脅威だ。全日本個選準優勝のスキッパーを、今度こそは外してこないだろう?そうなってくると、関西学院の小栗拓、関大の大曲、後藤が第1グループで、第2グループとしての関大の3番艇と関西学院の2、3番艇との勝負付け、となりそう。関大は3番艇に竹井か赤崎のどちらかの起用か?関西学院は2、3番艇に、ここまで笠井と西尾駿を使ってきたが、共に全日本個選では全く精彩を欠き、良いところが無かった。エースクルーの中野の配置や、今シーズン、ここまで「4番艇」扱いだった松下や全日本女子インカレでの総合初優勝に貢献した若林などの控え陣など、「カンフル剤」は、豊富にある。本番での起用・采配は如何に?

以上、「関・関」両チームの首脳陣の起用法・采配が僅差の勝負を分けそうだ。

全日本インカレへの最後の出場枠を掛けた「3位」争いは激戦になりそう。近畿、甲南、和歌山が横一線の激烈な争いを展開しそうだ。470特化の近畿がややリードするかに思えるが、勢いがつくと全員が揃って爆走する可能性を秘める甲南、昨年、最終日まで3位をキープしながら、最後に逆転されて涙を飲んだ和歌山もその悔しさを歓喜に変える事を目標に1年間頑張ってきたので、そう簡単に譲れまい。

 

スナイプ級

昨年、関大は創部史上最強と思われる全日本でのクラス優勝を狙える戦力を揃えながら、毎年の様に繰り返す序盤戦の出遅れで、全3レースに終わったシリーズで涙をのんだ。今年は、まさかの全日本個選出場ゼロに終わり、8月後半から猛烈に練習し、立直しを計ったハズである。今シーズン、ココまではレギュラー固定だった前田、稲田、長尾というスキッパー陣に入れ替えまであるか?

昨年までこのクラスでは長い間、関大の後塵を浴び続けてきた関西学院。しかし、今シーズンは逆に常に1歩リードしてきた。増川、西尾将の軽・強風域での両エースは、共に全日本個選ではアルファベットを喰らって入賞を逸したが、内容は悪くなかった。ルーキー・小栗康も11位と、3番艇としては合格。以上、今シーズンは、昨年までの勢力図が逆転し、関西学院優位とみた。

スナイプも、「最後の椅子」の3位争いは、470同様に激しい。

神戸、大阪、甲南が横一線になって激しく競り合いそうだ。

神戸は、エース・土井が大黒柱。ここで如何にポイントを離せるか?大阪は、昨年、出場を逸した全日本インカレ開催中の練習時に起きた騒動から復活し、リベンジを狙って、緻密で計画的な練習メニューをこなして来た。甲南は大学本部からの「強化指定」を取り付け、ハード、ソフト両面に、その成果が垣間見える。昨年同様に、最終レースにまでもつれての決着か?

結論

470級

1~2位 関西学院と関大、僅差の争い
3位 近大、甲南、和歌山の三つ巴の激戦

スナイプ級

1位 関西学院
2位 関大
3位 神戸、大阪、甲南の三つ巴の激戦

総合

470はどちらが勝っても僅差だろう。
スナイプでやや差を広げそうな関西学院が優位。
3位は両クラスで3位争いを展開しそうな甲南。

1位 関西学院
2位 関西大
3位 甲南大

以上、参加各位の健闘と幸運を祈り、蒲郡で待つ!

合掌

外道無量院


 
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立教を両クラス圏内候補に挙げていただき、ありがとうございます。
付け加えるなら、スナイプの今年進水新艇は、2杯です。
(2杯とも辻堂です!)
[ 2010/10/04 20:10 ] [ 編集 ]

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