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2010春季学連ヨット総括&勝手ランキングby外道無量院

ゴールデンウィークを中心に春季シーズンに行われた関東、関西、近北、九州(西日本)のレガッタ、及び主要各校間の定期対抗戦の結果を参考に、今年も解説を加えながら総括し、最後には春季時点におけるランキングを勝手につけさせて頂く事にする。

関東水域

関東水域では、東京六大学戦(早慶明法立東)、同五大学戦(早慶日明中)で、正規スキッパー1名を欠いた五大学戦のスナイプを除き、今シーズンも引き続き両クラスで勝利を重ねていた早稲田の優勢が大方では予想されたが、春季インカレでは僅差ながらもその早稲田を両クラスで退けた慶應義塾が完全優勝を果たした。

慶應は、予選段階では両クラスで1、2番艇を温存。決勝に入ってから投入したベストメンバーで初日から両クラスでトップに立ち、最終日にも差を広げて逃げ切った。昨年や今シーズンに入っての定期戦では、前半はリードしながら途中で早稲田にひっくり返される、というパターンが目立ったのだが、今回は最期まできっちりと勝ち切る事が出来た。何と言っても、両クラスのレギュラー12名全員を高校時代以前からの経験者で揃えており、「ヨット&ヨットレースを知っている」、のが強みだ。そのうち、470・2艇とスナイプ・3艇のスキッパーはすべてオプティミストからの経験がある、いわゆる「ジュニア上がり」。「ノン・セレク」の慶應にとってはめったにない経歴のメンバーが揃った。全国制覇には絶好のチャンス到来か?470エース・スキッパーの河合龍太郎(主将・塾高)は、昨年の関東個選を圧勝。優勝が期待されて乗込んだ蒲郡・全日本個選では福岡経済勢(当時)や関西学院勢など他水域の強豪に歯が立たなかっが、全日本インカレでは確りと立て直し、総合2位の原動力になった。ジュニア時代にはオプティミスト級世界選手権に複数回の日本代表歴があり、高校から故郷の浜松を離れて塾高に入学、以来単身の下宿生活だ。高校時代はさしたる実績を上げられなかったが、「山田寛以来の逸材入学」という評判で、上京当初からOBの期待は大きかった。彼が主将となって迎える今年、周囲も充実したメンバーが固めるのは前述の通り。一方、スナイプのエース格だった小島朋之(4年・サレジオ学院)もジュニア時代にはオプティミト級北米、欧州選手権の代表歴があり、ヨット部の無い高校時代は、神奈川県ユースに所属してシングルハンドに乗り続け、高2、高3時には2年連続での国体入賞実績がある。塾入学後は、河合同様に1年時からレギュラーポジションを確保、愛称も高校までの「コジコジ」から「コジトモ」に出世。ところが、「好事魔多し」。今冬季オフ期間中にフットサルで右手を骨折、2~3月の練習をほとんど出来ずに3番艇に降格扱いか、練習不足を補う意味からか、予選からフル出場した。心配したように予選・決勝を通じて昨シーズンのような「エース」の走りは最後まで見られなかったが、しかし、今季から新たにレギュラーに定着した、「1年間の謹慎明け」の佐藤洋平(3年・秋田中央)と、やっと「やる気」が出てきた国見優太(4年・塾高)という、「ジュニア上がり」の僚艇スキッパーが確りとスコアをまとめてカバーした。以上の経過からして、はっきり言うとまだまだ慶應スナイプスキッパー陣は3名共揃ってこの春は仕上がり途上、といった状態で、戦前は「本格化は秋になってから」、と書こうと思っていた。しかし、こうも早く結果を出してしまった事で、言い訳として、更なる伸びシロを大いに待させて頂く事としよう。ともかく、破った早稲田スナイプのスキッパー全員が、昨年の全日本インカレ・クラス優勝時と同じメンバーであることから、今回の結果は素直に評価したい。

三田ヨット倶楽部(OB会)では、今回の快挙に沸き立ち、5月19日の常任理事会を時間を切上げて打切り、祝勝会を開催したようだ。会は大いに盛り上がり、ある常任理事から、「『全日本インカレ優勝』で日本有数の温泉街高級旅館に現役を宿泊招待。また、『完全』なら芸者付き!」、という誠に景気の良い発言まで飛び出したと聞く。私からは、祝電の代わりに佐竹美都子コーチ(同志社大OG/アテネ五輪女子470級代表)に対し、「美人過ぎるコーチ」の称号を贈ると共に、以前より改善されたとは言え、トップを争うライバル校と比較するとまだまだ劣るハード面強化の為、両クラスに各1艇の新艇寄贈をお願いしたい。

両クラスで2位となった早稲田は、予選とは違い決勝に入ってからは「英語」も無く、特に大きな失敗や失策があったようにも見えず、敢えて敗因を探せば、昨年の全日本個選スナイプ・チャンプの木内蓉子(4年・湘南)が、昨シーズンほどの走りを出来なかったことくらいか。今シーズン当初からの不調が長引いている事を考慮すると、男子以上に厳しいとされる女子大生就職活動の影響かとも推測するが、そうであれば悪いのはキミでは無く、「世間」だ。気にするな!余計なお世話か!?ともかく、あとは「力通り」には走っているように思えた。新レギュラーの西村元(3年・清風)は、今までの実績からして初舞台にしては良く走った、とは言えないか?それだけに今回の「2位」、には実際の点差以上の「差」を感じ、敗戦のショックが大きいのだろうが、ここは早く切り変えて、ライバル・慶應の健闘を大いに讃え、自らの奮起を促せば良いと感ずる。「勝負」なのだから勝つ時もあれば、負ける時もある。運が左右する時もある。誤解を恐れずに言えば、一昨年はともかく、昨シーズンは、「うまく行き過ぎた」だけ、と考えれば良いではないか。「結果」そのものより、畠山監督はじめ首脳陣が、「久々の敗戦」、に対し、過剰に反応している事の方が気になる。ともかく、かなりの危機感を持って早速に「53年ぶり」当時の主将・神谷航路(NTT東日本)にも、「フロント・スタッフ」、という名称の現場コーチをアサインしたらしい。念のために申し上げておくが、「フロント・スタッフ」とは言っても、チンピラやくざの「ハガシ(取立て)役」や、30年前の「ディスコの黒服」ではないので悪しからず。

そう深刻にはならずとも、冷静になって敗因を探せば、梅野任司(2008年卒OB)の悪戯の結果、という単純な問題ではないのか?程々にしろっ!!

話は変わるが、畠山監督就任時前後に分裂してから久しい早稲田ヨット倶楽部(OB会)では、5月29日に行われる第6回早慶OB戦(隔年開催)に際し、会長の並木氏と元・監督の加藤氏が共に参加予定との情報が寄せられた。こちらはようやく和解に向けて一歩踏み出したようだ。再び「埋蔵金」を掘り出して、新年度スタート時に計画した両クラスに新艇の投入が実現か?!

総合3位の日大は、両クラスで起用が予想された女子スキッパーを2名とも降ろし、両クラス全艇を男子スキッパーで揃えて臨んだ。前哨戦の春季関東女子インカレでライバル校の後塵を拝したスキッパーは使わない、という渡辺監督の強い「覚悟」を感じたが、残念ながら抜擢された男子選手の走りにはつながらなかった。以下、法政、明治、中央は両クラスにギリギリの部員数ながら、何とか戦力的には体裁を整え、両クラス・総合での「3位争い」は接戦になった。しかし、上位2校との大差の現実に、「打倒早慶」までを本気で考えるなら、「3番艇の強化」だけでは足りないのもまた共通した課題であろう。






関西水域

昨年、全日本インカレ直前に、「総合優勝に一番近い」、と評価した関西水域の2強、関西学院大と関西大の参加した関西インカレは、関東とは異なり春季は個人選。両クラスで、関西学院の両エース、小栗拓也(470・主将・中村三陽)と増川美帆(スナイプ2連覇・女子主将・博多女子)という「既成勢力」が順当に優勝。参加艇は470・50艇、スナイプ・52艇と賑わったが、2位以下の上位シングル勢もスナイプ3位の土井航平(4年・神戸大学/広島ジュニア~広島県ユース)を除くと、両クラスのすべてを「関関」の選手で独占。全く驚くほどの「2強寡占」状態だ。関西学院はエースの市野直毅(セラヴィST)ら両クラス各1艇分のレギュラー4名が卒業したものの、それを補って余りある経験者8名を含む20名以上が今春も新たに入部。隣の関大も、エース木山典彦(2009年スナイプ級ジュニア・ワールド2位)ら、470・1艇、スナイプ2艇のスキッパー陣が卒業したが、こちらも経験者4名+αが入部し、相変わらずに既に50名を超える規模を誇る大所帯で対抗する。それぞれに各クラスで10艇前後が海上に出て練習する、といった関東では見たこともないような光景は昨年までと変わらないが、私が注目したのは、レース内容・結果よりもこの両校とも今シーズンから新監督が就任し、チームの運営方法や雰囲気がガラッと変わった事だ。両校とも部員が多いので物理的に部内での競争が激しいのは当然変わらないのだが、他大であればいきなりレギュラースキッパーか、悪くともそれらを脅かす控え4番艇のスキッパーは充分に務まりそうな有望新人、例えば、関西学院では西尾駿作(関学高等部・国体少年男子SS級チャンプ)や小栗康弘(中村三陽)、関西大でいえば稲葉幸平(唐津西)や後藤沙織(別府青山)といった選手達が、スキッパーではなくクルーとして乗る、という贅沢な配艇。

両校とも持ち駒は豊富と思えるので、「もう一段上」、を目指すなら、現・民主党政権ではないが、「仕分け」の必要性を感じた。


近畿・北陸水域

琵琶湖・柳ケ崎では、近畿北陸水域の学連加盟校にOB、社会人セーラーが加わった形でメイレガッタが開催された。470は、同水域出身のOB主体の社会人セーラーも出場するなか、2位中岡(主将・北嵯峨)/西井(同志社国際)組、6位奈良(別府青山・新人=父は近畿大OBで、五輪を目指した470乗り)/立石(高松西)組という同志社の2艇がシングル入り。3艇目の豊田(別府青山・新人女子)/東野(大阪国際大大和田)組が16位でも学生間の比較では他大を大きく引き離した。ただ、社会人セーラーとはいえ、後述する西日本ヨットウィークのように五輪キャンペーン等の本格的な活動をしているチームの参加は無く、せいぜい国体強化組程度が数艇のみ。メンバーを見渡すと、実際には学生で歯が立たない程のハイレベルとも思えず、前述の「新人スキッパー」に簡単にひねられた事もあって現役学生全体に物足りない印象は強い。昨年の全日本に両クラス揃って出場した余勢をかって470・9艇、スナイプ・7艇と大挙して出場してきた金沢大が両クラスで現役上位3艇の合計点で立命館を上回る計算の結果となった。もっとも、初日は出ていない艇が結構の数あるなど、立命館の「真剣度」に疑問はあるのだが・・・・・。一方、スナイプは全日本選手権でも上位に名を連ねる社会人有力セーラーの出場が多数あり、当然のように470以上に社会人セーラーが上位を独占。僅かに食い込んだ学生チームは470からコンバート間もない同志社・西村(2年・中村三陽)/岡本(2年・同志社国際)組6位と、金沢大・久保(4年・須坂)/阪井(4年・玉島)組8位という軽量女子クルーを乗せた2艇。以下を拾っても10位同志社・北野(4年・清風)/杉原組、15位立命館・曽和(3年・中村三陽)/永井組といった程度。

5月22・23日に琵琶湖・柳ケ崎で行われた関関同立(関大・関学・同志社・立命館)定期戦では、アウェーながら関西学院が総合大差で圧勝(470・1位、スナイプ2位)。春季インカレに比較すると、だいぶ仕分けを進めてきたようだ。総合2位にも同じくアウェーの関西大が位置した。こちらは、まだ、「仕分け前」のようではある。両クラスで各12レースも行われたということから、琵琶湖にしては風に恵まれたと推測できるが、それにしても、地元有利な琵琶湖開催で、同志社、立命館という地元勢が揃って下位とはこの定期戦が始まって以来の出来事かもしれない。

以上から、現段階での「関西水域>近北水域」という勢力図は決定的か?


九州・中国・四国水域(西日本インカレ・西日本ヨットウィーク)

中国・四国・九州勢をあつめて福岡・小戸で行われた西日本インカレ(同ヨットウィーク併催)では、メイレガッタと同じく学生と社会人の差、及び学生間の470では、日本経済大(元・第一経済大~前・福岡経済大)の圧倒的な強さが目立った。西日本インカレの方は4番艇~6番艇に任せ、それでも福岡大以下に大差で圧勝。インカレ本番ではレギュラー起用が予想される3艇のスキッパー飯束潮吹(4年・福岡第一)、岡賢志(4年・高松工芸)、土居一斗(福岡第一/IHチャンプ/新人)は、「学生を相手とせず」、果敢に社会人にチャレンジした。さすがにナショナルチーム1艇と五輪キャンペーン中の2艇には敗れたが、難なくそれらに次ぐ4~6位に位置し、学生陣には「格の違い」を見せ付けた。スナイプでは福岡大が鹿屋体以下を下して優勝したが、3艇揃ってエントリー出来たのが3水域合計で4大学のみ、という寂しさ。また、名門・福岡大ヨット部にして、関東並みの部員数に減少したのは何とも驚きである。社会人との比較でも、福岡大・九冨艇(ヨットウィーク6位)を除くと上位を独占され、近畿北陸水域のメイレガッタ同様に「社会人と学生の格差」は感じざるを得ない。

北海道、東北、中部水域は観戦する機会も情報を貰う機会も無いので不明だが、以上から春季時点でのランキングを勝手に付けさせて頂く。


470級

豊富な選手層に優秀な指導者が付く日本経済大の首位は不動とおもわれるが、過去2年連続で最終レースで逆転されて涙を飲んだ関西学院も、有望新人の西尾駿作が470スキッパーとして乗込んで慣れてくれば2位の位置は固そう。3~5位は混戦も、関東インカレの結果を重視した。

1位 日本経済大(前・福岡経済大、元・第一経済大)
2位 関西学院大学
3位 慶應義塾大学
4位 早稲田大学
5位 関西大学
6位 日本大学


スナイプ級

こちらは、470とは異なり、1~9位くらいまでがほとんど差の無い僅差での大混戦と思える。今年の各水域・定期戦の特徴は、470では大差がつくが、スナイプは比較的僅差の勝負が多かったことがそれを裏付けている。名前を上げられなかったが、6位候補には国立の金沢大まで考えたほどだ。また、最後に迷った末、定期戦での結果を尊重して、関西学院大と関西大を6位以内から外したが、ランキング入りしたチームとほとんど差が無いばかりか、両校とも本文にも書いたように、持ち駒は豊富なので、今後の仕分けと鍛錬のやり方次第では一気の上位進出も充分にありえよう。

1位 慶應義塾大学
2位 早稲田大学
3位 福岡大学
4位 明治大学
5位 中央大学
6位 立命館大学

総合

3年前の予選落ちから、一昨年6位、昨年2位、そして、この春は関東完全制覇、と「勢い」のある慶應を上位とした。敗れたとはいえ僅差でもあり、「3連覇」が大目標の早稲田も勿論有力だ。そして、今年もその2校に遜色の無い戦力を持つのが関西学院。以上を「3強」と評価する。4位以下は混戦模様だが、選手層の厚さや選手の潜在能力を重視しての順位付けとした。

1位 慶応義塾大学
2位 早稲田大学
3位 関西学院大学
4位 関西大学
5位 日本大学
6位 中央大学

以上

秋に向け、選手各位の精進と健闘を祈る。

合掌

外道無量院
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ノーカット完全版掲載はここだけ

外道無量院氏のレポートに対して、ノーカット・
全文掲載は、ここだけですね。

なんとなく、マニア好みのブログ雰囲気です。
[ 2010/05/26 10:49 ] [ 編集 ]

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